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アレルギー性鼻炎/結膜炎/花粉症

花粉症

アレルギー性鼻炎とは、花粉やダニなどの特定の物質(アレルゲン)を異物とみなし、体内から異物を排除しようと主に、くしゃみ、鼻汁、鼻閉の3つの症状が生じてしまう病気のことです。

通年性アレルギー性鼻炎

原因の90%がダニによるものです。そのほかにハウスダスト、動物の毛やフケなども原因となります。

季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)

季節性アレルギー性鼻炎でもっとも多い原因は花粉であり、花粉が原因で起こるアレルギー性鼻炎のことを一般的に花粉症と呼んでいます。

原因となる花粉は60種類以上ありますが、スギ花粉の飛散が多い日本では花粉症全体の70%がスギ花粉によるものと推測されています。また、ほかの季節に飛散する花粉に悩まされている患者さんも多くいます。

スギ:年初から飛び始めて3月にピークを迎えて5月くらいまで飛散します。
ヒノキ:スギよりも若干遅れて飛び始めて4月にピークを迎えて6月くらいまで飛散します。
シラカンバ:北海道ではシラカンバ属の飛散が5~6月にピークを迎えます。
イネ科:北海道で6~9月に飛散しますが、本州以西ではほぼ1年を通して飛散します。
キク科:秋の花粉として知られるキク科のブタクサ属・ヨモギ属、クワ科のカナムグラは8~10月に飛散します。

花粉の飛散量は前年夏の気象条件が大きく影響します。気温が高く、日照時間が多く、雨の少ない夏は花芽が多く形成され、翌春の飛散量が多くなるといわれています。https://tenki.jp/pollen/expectation/を参考にして下さい。

2023年は関西も例年より花粉の量が多くなりことが予想されております。花粉症でお困りの方は当院へご相談下さい。

治療

  • 一般的に使われる内服薬は、アレルギー反応を起こす刺激物質を抑える抗アレルギー薬と抗ロイコトリエン薬です。                                 薬によって眠気等の副作用がありますが、近年は眠気の出にくい薬もあります。
  • 他、目のかゆみが強い場合には、抗ヒスタミン薬やステロイドの目薬を使用します。
    鼻水、鼻づまりが強い場合には、ステロイドや血管収縮薬の点鼻薬を追加することがあります。
  • 当院では舌下免疫療法も行っています。詳細は下記をご覧下さい。舌下免疫療法については小児にも対応しています。

舌下免疫療法について(スギ花粉とダニアレルゲンによるアレルギー性鼻炎)

概要

スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎の治療法のひとつに、アレルゲン免疫療法があります。
アレルゲン免疫療法は、100年以上も前から行われている治療法です。近年では治療薬を舌の下に投与する「舌下免疫療法」が登場し、自宅で服用できるようになりました。

適応

血液検査でスギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と確定診断された患者さんが治療を受けることができます。

適応年齢は5歳以上65歳未満ですが、薬剤を舌下に1分保持できるかと、投与前後に運動を自制できるかの問題もあり、当院では小学生以上を推奨しております。

治療開始時期

  • スギ花粉症:6月から12月(スギ花粉の飛散していない時期)
  • ダニによるアレルギー性鼻炎:1年中いつでも開始可能

※2つの薬剤の併用も可能(ただし、同時開始ではなく1か月程度ずらして開始します)

効果

 3年から5年間の継続内服で60~70%の方の症状の改善がみられるといわれています。

くしゃみ、鼻水、鼻づまりの改善 涙目、目のかゆみの改善 アレルギー治療薬の減量 QOL(生活の質)の改善

治療の流れ

1日1回治療薬を舌の下に1分間おきます。初回のみ院内で30分の待機が必要です。最初の1週間は少量から開始します。

以後は1ヵ月毎の通院が必要になります。

副作用

  • 口の中の浮腫、腫れ、かゆみ、不快感、異常感
  • 唇の腫れ
  • 喉(のど)の刺激感、不快感
  • 耳のかゆみ
  • よく起こる副作用は、口腔内や唇の腫れ・かゆみです。

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